11月に入り、市場やスーパーの店先には秋の味覚、柿が並びはじめました。熟してやわらかくなった熟柿「紅柿(ホンシ)」は、砂糖のなかった朝鮮王朝時代から甘味料として重宝されてきた歴史がある果物。そのまま食べても、シャーベットにしてもおいしくいただけます。
日本でもおなじみの甘柿は「タンガム」と呼ばれ、低カロリーでビタミンや食物繊維が豊富に含まれている果物。風邪予防や視力維持にも効果があるため、韓国ではスヌン(大学修学能力試験)を間近に控えた学生にふさわしい食べ物とも言われています。
地下鉄1号線龍山(ヨンサン)駅前の広場では、11月4日の「甘柿デー」に先がけて、甘柿にちなんだイベントが開催されました。「甘柿デー」は両親や家族、親しい知り合いに甘柿をプレゼントして今年1年間の感謝を伝えよう、という趣旨で2009年に制定された記念日です。
会場にはたくさんの人々が訪れ、甘柿の試食や、甘柿を使ったサラダ、ジュースなどが振る舞われました。色鮮やかでつやつやした甘柿、見ているだけでもおいしそうですね!
最低気温が2度前後まで落ち込んだ今日のソウル。寒空の中、子どもたちも元気にイベントに参加していました。柿のシーズンはこれからが本番を迎えます。
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