10月8日は二十四節気の1つ、寒露(ハンロ)。草花に冷たい露が宿るという意味で、暦の上では、いよいよ本格的な秋の始まりです。秋晴れが続くソウルにも、薄手のコートやジャケットを着た人が増えてきました。
韓国には寒露の日に食べるものとしてチュオタン(どじょう汁)があります。どじょうを意味するチュオは漢字で書くと鰍魚。今の時期、身がよく肥えておいしくなることから、まさに秋の魚というわけです。
また、寒露の頃満開を迎えるのが菊の花。ソウル市内の道路沿いや公園では、菊のなかでも九節草(クジョルチョ)といわれる岩菊が、可憐な白い花をたくさん咲かせている光景を目にできます。
韓国ではこの菊の花を使い、菊花茶(クッカチャ)や菊花酒(クッカジュ)が作られてきました。お湯を注ぐとぱっと花が開く菊花茶は目でも楽しめ、ハーブティーのような爽やかな香りが特徴です。
朝晩の寒暖の差が大きくなり、市内一部では街路樹も色づき始めてきたソウル。ふと足をとめてみると、あちこちで季節の移ろいを感じられるでしょう。赤や黄色に染まる紅葉のピークは、10月末頃です。
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