市民の身近な交通手段として、旅行者の足として普及している韓国のタクシー。今日20日0時からタクシー業界が生存権保障を訴え、韓国全土で大規模ストライキを決行中です。
全国250社のタクシー会社と16万5千台の個人タクシーなど約25万台が今回のストライキに賛同。タクシーの公共交通機関化と燃料であるLPGガスの値下げと安定化などを訴えています。
タクシー労働組合は「タクシー25万台が旅客輸送の47%を担っているにも関わらず、タクシー産業従事者とその家族は史上この上ない経営難と生活苦に見舞われている」と、タクシー産業が限界に達しているということを訴えました。
ソウル広場では午後1時から約2万名が参加して「タクシー生存権死守決意大会」が行われ、政府に向けて法的・制度的な改革を求めました。
一方、ソウルの玄関口金浦(キンポ)国際空港も例にもれずタクシーは1台もありません。地下鉄やバスなど他の交通手段を使うよう、空港職員は利用客の案内に追われています。
ストライキの影響でソウル市をはじめ、全国各地でバスや地下鉄の運行回数・本数の増加、運行時間の延長などを実施して対応しています。
ストライキは21日0時まで続く予定。今回のストライキを受けても政府が対応しない場合、今後もストライキを起こすなど強い対応に出るとのこと。市民や観光客の足に影響を与えるタクシー業界のストライキ、果たしてどのような結果になるのでしょうか。
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