ここは韓国南部に位置する麗水(ヨス)。人口30万人、青い海が美しい小さな町です。かつて日本へのフェリーも運航するなど、港を中心とした湾口都市として栄えてきました。
麗水の周囲には小さな島が点在していますが、その代表的なものが梧桐島(オドンド)。この島を起点に、釜山(プサン)からお隣の巨済島(コジェド)まで一帯が韓国の海上国立公園に指定されています。
梧桐島の名前は、島の形が桐(キリ)の葉に似ていることに由来するといわれます。市を代表する花として知られるツバキも冬の終わりから初春に美しく咲き誇ります。
麗水はかつて朝鮮出兵した豊臣秀吉の軍を李舜臣(イ・スンシン)将軍が打ち破った土地としても知られます。戦闘のシンボルである亀甲船(コブッソン)の中は、臨場感あふれる展示館になっています。
なにより注目されるのは、5月12日~8月12日まで開催される海洋万博「2012麗水世界博覧会(麗水エキスポ)」。現在、会場は完成直前の準備中です(写真下)。「日本館」などの多様なテーマ館が開かれ、ウォーターメディアショーなどのイベントも行なわれる予定。
期間中は1千万人の入場が予想されている麗水万博。エキスポ開催を期にKTXが開通し、ソウルからも3時間半程度と訪れやすくなりました。お祭りのような活気とのどかな海の両方を楽しみに、今年は麗水に行ってみてはいかがでしょうか。
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