国立民俗博物館ではユネスコ世界無形文化遺産への登録申請を前に、民謡「アリラン」をめぐる展示会が開催されています。「アリラン」に関する歴史資料や映像、生活用品、音源など約2,000点が展示されています。
注目のコーナーは「生活の中のアリラン」。60年代に人気商品だった「アリランラジオ」や「アリランマッチ」、また色鉛筆やカバンなどの文具類から、米や小麦粉の袋、エレキギターなど、アリランの商標をつけたあらゆる商品が展示されています。
こちらは1958年に発売された初のフィルター付き高級たばこ「アリラン」。朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領も愛用し、当時最高の人気を博しました。一時生産中止の紆余曲折を経て1988年まで販売。2006年に復活するも、販売不振により再び幻のたばことなりました。
この音盤は、朝鮮戦争当時、慰問公演のため訪韓したアメリカのジャズ奏者、オスカー・ぺティフォードがアリランのメロディーを聴いて編曲した「アーディードンブルース(Ah DeeDong Blues)」。「アーディードン」とは「アリラン」を聞き間違えて書いたのだそう。
「アリラン特別展」は5月21日まで。展示場内のステージでは、毎週土曜日の午後1時から公演も行われています。韓国を代表する民謡「アリラン」の世界に触れてみてはいかがでしょうか?
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