活気あふれる東大門(トンデムン)エリア。ソウル髄一のファッションタウンとして有名ですが、通称「東大門」と呼ばれる「興仁之門(フンインジムン)」のように歴史的な遺産や建築も潜んでいます。
その中の一つがこちら、東大門教会(写真右)。1892年に監理教(メソジスト)教会として、韓国で3番目に設立されました。3.1独立運動を導いた牧師らも勤めたという歴史ある教会ですが、実はもうすぐこの地から離れようとしています。
その理由は教会の周りに広がるソウル城郭。朝鮮時代に外敵から首都を守るためにつくられた城壁で、近年その価値が認められ復元事業が進んでいます。
教会の裾には東大門城郭公園がつくられており、東大門から大学路(テハンノ)の駱山(ナッサン)公園までは城郭整備が進行中。それに伴い本日、教会の敷地の持ち主がソウル市に渡りました。教会は郊外へ移転予定で、120年の歴史が600年の歴史に場所を譲った形になりました。
向かい側に目を向けると、2013年完成予定の東大門歴史文化公園一帯も、工事の真っ最中。もう少し先には、東大門の景色も変わっているのかもしれません。
|