陰暦1月15日に当たる今日は、韓国ではテボルムと言われる日。昔から1年で最も明るい月が浮かぶ特別な日と考えられ、これから迎える本格的な農繁期に向け、豊作や無病息災を願った様々な風習が行なわれてきました。
こうした風習は現代にも受け継がれており、毎年各地でイベントが行なわれる韓国。ソウル中心部、南山(ナムサン)のふもとにある韓屋マウルでも体験行事を開催。寒さが少し和らいだこともあり、家族連れなど多くの人がつめかけました。
中でもにぎわっていたのが願い事を書いた紙をくくりつけるコーナー。小さな手でしっかり結んだ願い事、叶うといいね。
鮮やかなチマチョゴリ(韓服、ハンボッ)姿の女の子が作っているのは、テボルムの民俗遊びである伝統凧。凧揚げは、悪い気運を乗せて遠くに飛ばす、という意味で行なわれてきました。
一方、家庭ではテボルムならではの食事、五穀飯とナムルを食べます。穀物の豊作を祈願して食べるという五穀飯、市場にはきびや小豆など小袋入りの様々な雑穀が並んでいました。まだまだ寒い日が続く韓国ですが、立春を過ぎテボルムも迎え、暦の上では着実に春への歩みが進んでいます。 関連記事: テボルム
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