ソウル市内の小さな家が連なる路地。民家の壁が青く塗り替えられ、魚などがカラフルに描かれました。実はこれ、ソウル文化財団が市内の5地区の住民参加で始めた「芸術の村(イェエスレマウル)」事業の壁画の一部。最初に公開された龍山区(ヨンサング)青坡洞(チョンパドン)です。
同地区ではお年寄り約70人と小学生約20人が、培文(ぺムン)高校近くの壁などにサケなどを描写。実はチョンパは青波と発音が同じで、絵はサケが海の青波で育ち故郷の川に戻る姿を描いたといいます。
この階段の絵がサケの回帰のイメージにぴったり。まさにサケが青波の海から河口を上っていくような感覚が伝わりますね。
壁画の所々には七宝焼や陶板も添付。魚の体にハングル文字が描かれているものもあります。「母さんが焼いてくれたサバ」の意味。子供が作ったものですね。
陶板のなかには作成者と思われるアジュンマ(おばさん)の写真をはめ込んだものも。「すごく、いい時」と書かれていて、こちらもほおが緩みそうになります。
8日は城北区(ソンブック)貞陵(チョンヌン)で地元の小学生らが描いたユーモラスなトラの絵などを公開。来年1月までに同区敦岩洞(トナムドン)、西大門区(ソデムング)弘済洞(ホンジェドン)、鍾路区(チョンノグ)玉仁洞(オギンドン)が、お披露目される予定です。
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