ここ最近、韓国中で大きな関心を集めているニュースといえば野菜の値上がり。春の冷害と夏の雨量増加に台風被害まで重なり、収穫量が激減。価格はうなぎ上りで、いつもはお客さんで賑わう八百屋の店先もやけに寂しげな感じです…。
10月10日時点のある統計によると、最近5年間の平均価格と比較して、サンチュや韓国カボチャは約3倍、きゅうり・せり・ほうれんそうは約2倍の値段に。中でも韓国人の食卓に欠かせないキムチの材料である白菜は約1.5倍に値上がりし、庶民生活に少なからぬ影響を与えています。
そんな事態を懸念して、李明博(イ・ミョンバク)大統領は大統領府「青瓦台(チョンワデ)」の調理長に白菜でなくキャベツを使ったキムチを出すよう指示したのだとか。また、これからピークを迎える冬場のキムチ漬け「キムジャン」対策として中国産白菜の輸入も決定。白菜不足と価格の高騰は徐々に解消される見通しとのことです。
白菜やキムチが希少化するなか、とある大手デパートではキムチ冷蔵庫の購入者にキムチを進呈するイベントを開催中。キムジャン前なのに既に冷蔵庫にはキムチが入っている…今年はそんな風景もありえそうです。
キムチなどのおかず類や包み野菜が自由にお代わりできる、というのが韓国の食堂の魅力ですが、近頃はおかわりが制限されたり、追加料金を取るところも出てきています。ちょっぴり残念ですが、価格が落ち着くまで今しばらくの辛抱です!
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