いよいよ明日から3日間の秋夕(チュソク)連休。庶民の台所である市場も連休中の食料を買出しに来た人たちで大混雑です。それでは慌しくも活気に満ちた、秋夕前日のソウルをレポート!
ざわめく市場内でも特に果物屋は大繁盛。先祖供養の儀式「 茶礼(チャレ)」に果物は欠かせませんからね。今年は例年になく大型台風に見舞われ果物がぐんと値上がりしましたが、少しでも安く手に入れるならやっぱり市場!
「さあ買った買った!1等級だよ」肉屋の女将さんの威勢のよい掛け声が響きます。普段はショーケースに並ぶ肉類も今日は店先にドドンと勢ぞろい!
「2パック買えば足りるかしら?」名節は家族や親戚が一堂に会する年に幾度とない機会。これから大量の料理を準備して家族たちの胃袋を預かる主婦の皆さん、お疲れ様です!
さて、ところ変わってこちらは旧国鉄ソウル駅。「気をつけて行ってらっしゃいませ!」職員たちが帰省客をお見送りする、毎年恒例の行事がちょうど行なわれていました。
今年は連休中に約5千万人が故郷に帰るとか。「民族大移動」と言われる名節の帰省ラッシュは今日の午後から夜にかけてピークを迎えます。
「アッパ(パパ)、これ読んで~」「むむ、それはだな…」週刊誌を片手に駆け寄るお嬢ちゃん。出発までの待ち時間、退屈だもんね。
故郷までの長い列車の旅。若者たちはノートパソコンとイヤホンがあれば意外と平気な様子?!
ソウルから地方へのまたひとつの玄関口、江南(カンナム)の高速ターミナルでも、今日は早朝から窓口に列ができていました。
次々にチケットを求める人たちで窓口は大忙し。しかし今年の秋夕連休は前後に休暇を取って長期帰省する人たちが多く、前日の混雑は例年に比べると少なめのようです。
普段は遠く離れて暮らす人たちも故郷に戻ってきて過ごす韓国の秋夕。家族の繋がりの深さを感じさせられる秋の一大イベントが、いよいよ明日から始まります。
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