賑やかな学生街、新村(シンチョン)。地下鉄駅のほど近く、現代(ヒョンデ)百貨店と向かい合うビルに、なにやら気になる入口を発見しました。ちょっと中を覗いてみることに。
広がっていたのは、建物の端までずらりと続くお店たち。ここ「新村タジュショッピング」は、およそ40年前にできた在来市場です。表記上は1階ですが、半地下のような構造上になっており、昼間でも裸電球が灯っている様子は、さながら「床下の市場」。
入口付近は輸入食品の販売店が。特にブランデーやリキュールなどが豊富に揃っており、わざわざこれを目当てに市場に来る人も少なくないとか。
昔ながらの看板のこちらは、干物や乾物を売るお店です。入口を埋め尽くさんがばかりに商品が積まれた様子は、これぞ市場といった風景。他には布団屋に眼鏡屋、雑貨店などが並び、活気に満ちているわけではありませんが、人々の日常が垣間見える場所です。
建物の脇を見ると、小さな飲食店が軒を連ねています。実はここを含む「裏新村」といわれる一帯は、開発が進行中。市場も新しいビル建設の計画が上がっています。秘密基地のようなこの市場は、いつまで明かりを灯し続けるのでしょうか。
|