世界中に名を知られる日本人の一人といえば、映画監督の黒澤明。各国での作品公開や、ハリウッドをはじめリメイク版が次々と出されたことでも有名です。「世界のクロサワ」人気は監督没後の今でも色褪せることがありません。
今年はそんな黒澤明の生誕100年。それを記念した特別映画祭が7月1日から8月29日まで約2ヶ月間、韓国で開催されます。日本の国際交流基金らが主催するこちらの映画祭では、初作品「姿三四郎」から初カラー作品「どですかでん」まで、韓国初公開7本を含む、23作品が上映されます。
映画祭に合わせて、日本からは渋いゲストもご登場。「影武者」はじめ黒澤映画で名演技を見せた俳優の仲代達矢と、作品のスクリプターやプロダクションマネージャーなどを務めた野上照代が来韓しました。
韓国の映画ファンに対し「韓国で“映画興隆期”を迎えた今の時期にこそ、黒澤映画の良さを、改めて噛みしめて欲しい」とメッセージを送った仲代達矢。7月2日(金)、3日(土)の2日間は、彼らと観客との対話も行なわれる予定です。
また8月29日までは、新村(シンチョン)の国際交流基金ソウル日本文化センターと、上岩洞(サンアムドン)の韓国映像資料院で、作品公開時のポスター展示も開催。往年のスターが並ぶポスターからは、当時の躍動感がそのまま伝わってきます。
上映は韓国映像資料院をはじめ、ソウル3カ所と釜山(プサン)にて。全て韓国語と英語の字幕つき、無料で開かれるので、映画ファンもそうでない人も、この機会に「世界のクロサワ」の魅力に浸ってみてはいかがでしょうか。 関連記事: イベントニュース「黒澤明特別映画祭」
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