ソウル市が推進している「歩きやすい鍾路(チョンノ)作り」事業の一環として進められてきた屋台の移転。5月2日に鍾路3街の楽園洞に「多文化通り」がオープンし、すべての屋台の移転が完了しました。
もとは鍾路の大通り沿いにあった600を超える露店が移転したのは、大通りから伸びる脇道。鍾路2街から6街にかけて都合7つの通りが整備され、分散して移転されました。通りの総延長は1,270メートルにもなります。
屋台通りの中でも先陣を切って整備された「若さの通り(鍾路2街・旧ピアノ通り)」がその名の通り若者の感覚に溢れたアクセサリーなどを扱っているのに比べ、鍾路3街の「多文化通り」、「光の通り」はお酒が飲めるポジャンマチャといわれる屋台スタイルが目につきます。
「多文化通り」ではその名称から各国料理を味わえるのかと思いきや、パジョンやキムパッをはじめ、トッポキやスンデなどの定番屋台フードが並びます。ゆくゆくはメニューも多様化していくのでしょうか。
一言で鍾路と言っても、鐘閣(チョンガッ)から鍾路6街までだけをとっても2キロに及ぶ通り。オフィス密集地から学習塾街、中高年の溜まり場と、街角によって行きかう人々の層も違います。新しい屋台通りはそんな客層に合わせて明確にテーマが分かれたようにも見えますね。
すっかり暖かくなったこのごろ。寒い冬のポジャンマチャもいいですが、これからの季節、外にテーブルを出しての開放的な屋台もまた韓国的な情緒が味わえますね。鍾路を訪れた際は、ぜひ、新しくなった屋台通りに立ち寄ってみてください。
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