ビルが建ち並び、人や車が行き交う大都市・ソウル。でも昔からの知恵と文化が息づく建築、韓屋(ハノッ)もまだまだ残っています。ちょっと探してみましょうか。 まずは「パリの恋人」など、数々のドラマの撮影地としても知られる、嘉会洞(カフェドン)や桂洞(ケドン)。坂道に瓦屋根が連なる光景は、時が止まったような美しさです。
ソウル市により保存指定がされているこのエリアの韓屋。一般民家のほかに、こぢんまりとした博物館や外国人対象の文化体験施設としても利用されています。
北村から少し南に下ったところにあるのが、観光地としてもお馴染みの仁寺洞(インサドン)。土産物屋で賑わうメインストリートから小道を一本入ると、韓屋づくりの食堂や茶屋がお出迎え。伝統茶でのんびりした時間をすごしましょう。
北村からも仁寺洞からも近い三清洞(サムチョンドン)は、古宮・景福宮(キョンボックン)の東隣に位置。ここ数年でお洒落スポットとして人気が上昇しました。韓屋をワインバーや洋食、和食のレストランに改造した、斬新なスタイルが目立ちます。
景福宮を挟んで西側にやってきました。さきほどの嘉会洞や三清洞一帯を「北村(プッチョン)」と呼びますが、対してこちらは「西村(ソチョン)」と呼ばれてきました。小路地に生活感あふれる小さな韓屋が並ぶ、庶民的な雰囲気の街です。
道の先には、鮮やかにペイントされた韓屋も。ちょっと異国のような様子を醸しだしています。ソウル市内におよそ3700余軒残る韓屋の半分以上は、今回ご紹介したエリアにあるといわれています。新緑散歩と一緒に、様々な形で現代に残る韓屋たちを探しにでかけてはいかがでしょうか。
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