ソウルから西へ、車で約1時間の郊外にある江華島(カンファド)にやって来ました。島内には江華支石墓(コインドル)をはじめとした数多くの遺跡が残っているほか、島の南部には広大な干潟が広がっています。
韓国は世界的に干潟王国としても知られ、西海岸を中心に干潟が広がっています。仁川(インチョン)国際空港周辺にも干潟があり、バスや空港鉄道の車窓から干潟の独特の景色を楽しむ人も多いことでしょう。
干潮になった朝、漁師たちは干潟用のトラクターに乗って沖合いへ。干潟に設置された仕掛け網には、一体どんな魚が入っているのでしょうか?
大きな魚はスズキ。その他にマス、テナガタコ、カニ、エビ、サザエなどが採れました。干潟にはこういった魚たちのエサとなるプランクトンが豊富に存在し、稚魚がよく育つ環境となっています。
しかしながら近年、干潟の数が減っており漁師たちの活動の場がなくなっています。今週には19年に渡る大規模な干潟埋立事業「セマングム干拓地防潮堤」がついに完成し、また1つ大きな干潟が無くなりました。
干潟は鳥たちの貴重な生息地で、冬になれば渡り鳥の休息地にもなります。こういった貴重な海の自然を守るべく、干潟保護活動を行う市民団体が韓国には数多く存在し、彼らの今後の更なる活動にも注目が集まっています。
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