日々発展を遂げるソウルですが、その一方で工事の多さも否めません。ところが最近、そんな工事現場さえ魅力あるスポットにしちゃおうという取り組みが行われてます。それが、工事現場の壁をキャンバスに見立てた「アートフェンス」。IT産業団地として造成中のソウル西部のDMC(デジタルメディアシティ)には、何と7.2kmにわたるアートフェンスが登場!
現在、都心で行われている大規模工事のひとつが、ソウル広場前の新市庁舎の建設。こちらの外壁には、年末から年明けにかけて2010年の干支であるトラをモチーフにした斬新なデザインが描かれました。
芸術性の高いアートフェンスとして注目なのが、韓国を代表する古宮、景福宮(キョンボックン)の正門であり現在復元工事中の光化門(クァンファムン)を囲う外壁。「光化門にのぼる月」という題名を持つこのアートフェンス、近寄って見てみると、陶磁器が描かれた2616枚の合板でできているんですよ。
2008年2月、突然の火災で全焼してしまった崇礼門(スンネムン)。現在は工事の進行に伴い撤去されましたが、火災直後の復旧現場には、威風堂々とした姿で佇む在りし日の崇礼門が、実物大で描かれたフェンスがありました。
騒音や振動など、あまりプラスのイメージがないものの都市の発展に欠かせない工事現場。無機質な囲いも多彩なアートが施されれば、一種の芸術作品のよう!工事が多いソウルならではのアートフェンス、見つけたら街歩きがちょっぴり楽しくなりそうですね。
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