今年の干支はトラ。特に2010年は60年に一度やってくる「庚寅年(キョンインニョン、白虎の年)」ということで、韓国は例年になく盛り上がっています!各地でイベントが行われていますが、今日は国立民俗博物館で開催中の寅年特別展に行ってきました。
古代韓国の民画にはトラが多く登場します。当時の人々は、トラをどう猛な動物としてではなく勇猛果敢な守護神として崇めていたといいます。トラは東西南北のうち、西の方角を守る神でもあるんですよ。
こちらは20世紀初頭の結婚式の御輿。アニマル柄の布使いが、なかなかオシャレ…と思いきや、これには深い意味が。実はトラには邪気を追い払い、縁起を招く力があるとも信じられていたのです。そのため、昔はお祝い事に使われる御輿の屋根にトラの皮をかけていました。
さて、神や厄払いの象徴とされたトラでしたが、現代になり、またまた変身!パワフルで勇ましいイメージが強調されるようになります。1950年に発行された地方警察のカレンダー(右)には、「南北統一は我らの力で」という力強い言葉とともにトラの絵が。また、韓国を代表する伝統校、高麗大学のシンボルマーク(左)にも勇気や威厳の象徴としてトラが使用されています。
姿かたちも、もっと親しみやすいものに。1988年に開催されたソウルオリンピックのキャラクター、「ホドリ」が代表的です。こんなにキュートなマスコットとしても描かれるようになりました。
韓国人とトラの関係、そしてその変化を紹介している寅年特別展は3月1日まで開催中。観覧は無料なので新年初の韓国旅行にもおすすめのスポットです。ぜひトラの勢いにあやかって2010年も元気満点の年にしてくださいね!オフーン(ガオー)!!
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