「修能(スヌン)」と呼ばれる大学修学能力試験までいよいよあと1週間。日本のセンター入試にたとえられるスヌンは、厳しい学歴社会の韓国において、将来の人生を決める一大イベント。毎年スヌンの受験日が近づくとスヌン必勝メニューとしてさまざまな料理が話題にのぼります。今年はどんな料理が食べられているでしょうか。
新型インフルエンザの影響もあり、今年のスヌンは例年以上に受験生の体調管理が心配されるところ。そのため、受験生をもつオモニ(お母さん)たちは補養食(ポヤンシッ)と呼ばれる滋養強壮メニューを作るのに忙しいそう。中でも「コリコムタン」という牛の尾のコムタンスープが栄養満点と人気。大型マートでは高級国産牛、韓牛(ハヌ)の売り上げも上昇中だとか。
スヌン直前のこの時期は頭脳発達や記憶力を高めるのに良い魚類よりも、体力を維持させる健康食品に注目が集まり、「高麗人参」や「キキョウの根」など、韓国の伝統的な健康食材が例年よりも売れているそう。高価なものでも、我が子の体調を心配してのことでしょう。
「アワビ粥」や「参鶏湯(サムゲタン)」も、試験日が近くなるにつれ、よく食べられる料理。栄養が豊富なだけでなく、消化にも良いので受験生が食べるのに最適なんだとか。逆に、キムチチゲなどの辛い料理は消化に悪いと試験前は避けられるそう。
今年は67万7千人が受けるというスヌン。受験生本人はもちろん、家族も緊張感でいっぱいのはず。11月12日の運命の日、ベストコンディションで試験に臨めますように。
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