今日から9月。まだ陽射しは強いものの、ソウルでは秋を感じさせる空の色になってきました。夏の終わりの韓国の風物詩と言えば、こちら。唐辛子を干す風景です。この時期、街のいたるところで、真っ赤な唐辛子を干す風景を見ることができます。
太陽の光をたっぷり浴びた真っ赤な唐辛子は、干していくうちに深い紅色になっていきます。
すっかり乾いたものは丁寧に種を取り、細かくすりつぶして唐辛子粉(コチュカル)に。これから迎え来る秋に行われるキムチ作り(キムジャン)の材料をはじめ、韓国の食卓に欠かせない調味料となります。
唐辛子粉をたっぷり使ったキムチは健康食として知られる発酵食品。キムチは消化を助け、腸内環境を活性化させる酵素を含んでいることから、免疫力を高める食品として、最近とみに注目を集めています。 今春、韓国食品研究院がキムチにはインフルエンザウイルスを抑制する効果があるという研究結果を発表して以来、キムチの販売量が増加しているそうです。
新説の真偽はさておき、これから少しずつ寒くなるにつれて、赤い唐辛子が私たちの体を温めてくれるのは間違いありません。昔ながらの伝統食品である唐辛子やキムチなどを毎日の食事にうまく取り入れて、体調の崩しやすい季節の変わり目も元気に過ごしましょう。
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