2008年2月に崇礼門(スンネムン、通称:南大門)が火災に見舞われたことは、日本でも大きく報道されたので、今も記憶に残っている方もおられるのでは。 現在、懸命の復旧工事が進められているのですが、今回は8月15日から始まった、土日限定の「復旧現場案内行事」に参加してきました。
案内行事1回ごとの参加者は30人と限定されています。45分の案内が1日6回行われます。「一刻も早く南大門が見たい!」そんな思いで駆けつけた人も多いはず。入場にあたっての説明を聞く目は、みんな真剣そのもの。
集まってきた人を見ると、さまざまな年代の人々が。老いも若きも、男性も女性も、南大門がどうなっているのか気になって仕方がない様子。足場で出来たゲートをくぐって、中に入ります。いったいどんな姿で訪問客を待っているのでしょう?
衝撃的な光景。往時の姿を知る人は、ため息が出てくることでしょう。それでも、全焼しなくて不幸中の幸いというべきでしょうか。警備の問題、消火の問題、事件当時には、たくさんの問題点が指摘されましたが、無事に復旧した暁には2度と起きないように気をつけてもらいたいものです。
近づいて見ると、本当に痛ましいですね。文化財は復元できたとしても、やはりオリジナルそのものが保存できているのに越したことはないわけで…。 傷んだ木材を見ると、南大門消失を悲しむ人々の痛みまでも伝わってくるようです。
復旧作業をすると聞いて、うれしくなってやってきたのかな?記念写真を撮る家族の姿。 「あの時は無残な姿だったけど、こんなに立派に復旧したよ」そんな日を待ちわびながら。
2012年に復旧工事が完成する予定の南大門。それまでの間は「今しか見れない」復旧工事現場を見学してみるのもソウルの良い思い出になるのでは?現在は日本語サービスがないので、韓国上級者向きのスポットですが、外国語サービスも準備中だそうです。これからに期待ですね。 崇礼門(南大門)※工事中
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