韓方類を取り扱う商店街としては韓国随一の京東市場(キョンドンシジャン)。韓薬剤の独特な匂い漂う市場の面積は、何と約10万?(東京ドームの約2倍)!立派な大門の向こうに広がるディープな世界を、ちょっとのぞいてみましょうか。
クンクンクン…。木が焼けたような匂いの元をたどっていくと、韓薬剤卸売店に到着。お店の前で「法製(ポッジェ)」と呼ばれる生薬の加工が行われていました。熱した釜で炒めたり、水や酒で洗浄したりと方法は様々ですが、法製することで薬効を高めたり逆に緩和したりするのだそう。いやはや、韓方は奥が深いですね。
粉末や錠剤にして服用することも多い韓薬剤。製粉所という専門の加工所では、錠剤作りの真っ最中。慣れた手つきで棒状にした薬剤を機械へ投入するおじさん。年季の入った機械が、おじさんの長年の仕事歴を物語っているようでした。
京東市場といえば韓方関連店が並ぶことで有名ですが、市場内には乾物や新鮮な青果を扱うエリアもあるんです!韓医院や薬局、製粉所などが並ぶ静かな通りとは一変、こちらは威勢のいい掛け声があちこちで聞こえ活気ある雰囲気。お客さんも、ひっきりなしに行きかいます。
乾物店の店先には、ナッツやドライフルーツが山のように盛られていました。色とりどりで美味しそうな商品たち、市価よりも1~2割ほど安いとのこと。思わずつまんでみたくなったら、購入もおすすめです!
珍しい韓薬剤の数々をはじめ、一般の市場では、なかなかお目にかかれない興味深い風景に出会える京東市場。朝鮮時代から栄えてきた歴史ある「薬令市(韓薬剤を扱う特殊市場)」に、足を伸ばしてみませんか?関連記事: 京東市場
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