こちらは土曜日のお天気の良い景福宮(キョンボックン)。伝統衣装の衛兵が、ものものしく入場。これからいったい何が?
「宮殿を見にきたら、なんて良いタイミング」と楽しげな表情の外国人旅行客。
この行事は、朝鮮王朝時代の奢老宴(キロヨン)再現行事です。奢老宴とは、70歳を越えた長老格の臣下が集う奢老所(キロソ)への新たな入所を祝う宴のことで、数多くの儀式手順と、艶やかな舞踊が好奇心を誘います。
奢老宴では、臣下だけではなく王や王子も登場し、当時の様子を再現します。往時の王も、経験豊富な臣下を頼もしく思っていたことでしょう。
華やかな宴を楽しむ長老たちの目の奥には、王宮政治の酸いも甘いも知り尽くした者が持つ、凄みが潜んでいます。右の長老の表情を見てください、いったい何の計画を練っているのでしょう?
奢老宴は、儒教の精神に基づく「敬老」政策でもあったのだそう。伝統衣装や踊りを目で楽しみながら、韓国の伝統的な精神文化にも触れてみることが出来ます。6月は毎週土曜日に見ることが出来ますから、1度訪れてみては? 4月~ 景福宮で次々と宮中再現行事開催
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