「オンマ(母さん)、さっきから通り過ぎる人たち、みんな何か変じゃない?」と指差して話しかける、子供。
「それはね、ここが梨泰院(イテウォン)だからさ。外国人が多い街なんだよ」とオンマ。 「いや、そうじゃなくって・・・」子供は気がかりなことがありそうな様子。
「3月に入って、少しずつ暖かくなってきてるのに、みんな難しい顔してない?大人って誰もがあんな顔してるもの?」 「そういや、そうね。景気が悪いからなのかしら。でも、笑ってる人もいるはずよ」
「あ、いた!でも、僕と同じ子供だよ」 「おぅ、何だって?笑ってる大人を探してるって?さっき、あっちの方で見たよ。悩み事が多くって、大人って大変だな。せめて子供の俺たちは笑っておこうぜ」と金髪の子供。幼いのにクールです。
「ほんとだ、みんな一緒に笑ってるね!」 「韓国人も外国人も明るく暮らせるのが本来の梨泰院だよ、いつもこうあって欲しいものね」 「何見てるのか、気になるね。オンマ、見に行こうよ」 「笑う門には福来るって言うからね、あんたも、難しい顔した大人になるんじゃないよ」 「はぁい、頑張りまぁす」
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