鍾路(チョンノ)の都心部にあって、今も昔ながらの下町風景が広がる町・楽園洞(ナグォンドン)。ここには、今日も一所懸命働くアジュンマ(おばさん)たちがいました。
楽園商店街(ナグォンサンガ)沿いの路地。創業何十年という伝統餅店が並ぶ「餅屋通り」では、早朝からできたてのお餅が並びます。 「旧正月や秋夕が一番のかきいれ時だから、この辺の餅屋は年中無休なんだよ」
アンコウの辛い蒸し煮、「アグチム」の専門店が軒を並べる「アグチム通り」も楽園洞の名物。夕方になると、アグチムをつまみに焼酎を引っかけるサラリーマンでわいわいがやがや。
何と1杯1500ウォン!ウゴジタン(菜っ葉のスープ)が名物のこの店は、顔馴染みのアボジ(お父さん)やハラボジ(おじいさん)で大盛況。まさに庶民の味方です。
「冷麺は寒い冬に食べてこそおいしいんだよ」 凍るような寒い日、麺の鍋蓋を開けた瞬間吹き出す湯気に、アジュンマもニッコリ。
韓国人の素朴な人情が感じられるような、どこか懐かしく暖かい町・楽園洞。仁寺洞(インサドン)からすぐなので、ちょっと足を伸ばしてソウルの下町の空気を感じてみてはいかがでしょうか。
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