そろそろ日本はコタツにミカンの季節ですね。一方、韓国の冬と言えば、オンドル(韓国式床暖房)。足元からポカポカ暖まるオンドルの部屋にいると、ふと食べたくなる食べ物が韓国人にはあるようです。
まずは、ホクホクして美味しい冬のおやつ、蒸かし芋。韓国ではよく冷えたトンチミ(大根の水キムチ)と食べるのがベストと言われます。芋だけだと満腹感がありますが、爽やかなトンチミの汁と一緒に食べれば、消化も助けられお腹にガスもたまりません。
もうひとつ、蒸かし芋と非常に相性が良いとされるのがキムチ!特にキムジャンが行われるこの季節、コッチョリ(漬けたてのキムチ)を添えて食べると最高だそう。さつま芋に含まれる成分はキムチの塩分排出を助けるため、実はとても理に適った組み合わせなんです。
きれいなオレンジ色に熟した紅柿(ホンシ)も、オンドル部屋でまったりしながら食べたい冬ならではのおやつ。柔らかい紅柿をそっと手で割ると、とろとろの甘~い果実が顔を出します。
夏の風物詩と思われがちな冷麺も、実は寒い冬、部屋の中でよく食べられる食べ物のひとつ。冷・暖の絶妙な組み合わせが粋なこの食文化は、朝鮮戦争後に韓国で広がりました。コタツで冷たいアイスが食べたくなるのと、どこか似てますね。
そして冬の果物の代名詞、ミカンも忘れちゃいけません。暖かいオンドルの上に座り、何気ない話をしながらミカンを1つ、2つ…。そんな風景は、日本の家庭のコタツでも、まさに今、繰り広げられているかもしれませんね。
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