都心にありながら古き香りを残す仁寺洞(インサドン)。メインストリートは伝統茶店や伝統居酒屋などが並び賑やかな印象ですが、以前はもっと多くの骨董品店や画廊が軒を連ねる伝統芸術の色濃い通りでした。
ソウル市は今年8月、元来の姿を失った仁寺洞に変わる伝統文化通りを造る計画を発表。候補地は仁寺洞にも近い「敦化門路(トンファムンロ)」。昌徳宮(チャンドックン)の正門、敦化門から鍾路3街(チョンノサムガ)駅に続く約600mの区間です。
敦化門路周辺は、昌徳宮をはじめ昌慶宮(チャンギョングン)や宗廟(チョンミョ)といった歴史ある建物が多く、また伝統工芸品店や伝統楽器店、チマチョゴリ(韓服、ハンボッ)店も点在。交通量も比較的少なく、伝統文化を鑑賞するにも持ってこいの静かな雰囲気です。
ちょっと路地に入ると趣ある韓屋造りの家にも遭遇できるんですよ。この辺りには130棟あまりの韓屋がありますが、ソウル市は何棟かを買い取り、無形文化財保持者の活動空間や画廊などとして活用する案も検討中だとか。
この「第2の仁寺洞」計画、来年初めには推進されるかどうかの最終決定が下されるそうです。周辺環境が素晴らしいだけに、これからの行方に期待が高まりますね!
|