清渓川(チョンゲチョン)。ソウルを訪れた人ならば、都会のオアシスとも言うべきこの人工河川を一度は目にしたことがあるでしょう。その清渓川をずっと東に向かって辿っていくと、多くの市民や観光客で賑わう市内中心部とは違う表情を見ることができます。ここもそのひとつ。
清渓川文化館のすぐ目の前にあるバラック集落。1960年代から70年代当時の様子を再現したものです。清渓川周辺は経済成長とその陰で起きた様々な混乱が入り混じった地域。ただ懐かしいだけでなく、そんな当時の人々の熱気やくらしが思い起こされるようです。
日用雑貨を売る商店も内部まで詳しく再現。(左上)お馴染み辛ラーメンも当時はありませんでした。(右上)チョコパイが1つ50ウォン!(左下)ロッテのマークも新鮮。(右下)以前はハングルだけでなく漢字表記も多かったようですね。
いつの時代も子どもたちにはたまらなく魅力的な駄菓子たち。実際に販売しているので、味見もできます。施設への入場は無料ですから、おやつを買いにふらりと立ち寄る親子連れの姿も見かけます。
清渓川文化館の周辺には目立った観光地がありません。反面、川沿いを歩いてみると、人々のくらしを感じさせる温かな匂いがあります。
ただ静かに夕暮れていく普段着のソウル。時にはこんなソウルも味わってみてください。関連記事: 清渓川文化館
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