4月27日、ソウルで北京五輪聖火リレーが開催されました。午後2時にオリンピック公園を出発し、江南駅、東大門運動場を経て、市庁前・ソウル広場に向かいます。ソウル広場には、昼間から多くの人々が集まっていました。
韓国の各所から集まった在韓中国人が、中国の国旗を手に持ち、聖火リレーのコースを取り巻いていました。国旗模様のフェイスペインティングをしている人や国旗のマントを羽織った人、韓中両国の国旗を持って聖火ランナーを待ちわびる人々もいましたよ。
世界中で北京五輪反対派と賛成派の争いが続くなか、ソウルでも当日は9000人もの警察が動員される厳重な警備体制が敷かれました。直前までコースも走者も公式発表がなされず、聖火リレー参加を辞退する人もいたようです。
手を振って歓声に応えている2人目の聖火ランナーは、アテネ五輪テコンドー金メダリストのムン・デソンさん。俳優のソン・イルグクさんや歌手のチャン・ナラさん、パダさん、タレントのチョン・イルさんなど芸能人も出場しました。
しかしソウルでも、市庁に隣接する徳寿宮(トクスグン)前をはじめとした各所で、北京五輪反対派と賛成派が衝突。それにより、チベット人や朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)脱北者、その他の外国人、韓国人新聞記者らが病院に搬送される緊急事態も発生しました。
一方、聖火リレーの最終地点であるソウル広場では、午後7時頃から大規模なイベントが盛大に開催されました。農楽隊、B-Boy、人気歌手による祝賀公演もあり、会場前の熱気もヒートアップしていました。オ・セフンソウル市長も登場しましたよ。
祝賀行事を終えて、午後11時頃、黄海の直行路から北朝鮮に送られた聖火。今日28日、平壌で数十万人を動員した聖火リレーが盛大に行われる予定です。オリンピックの聖火が韓国と北朝鮮を同時に通るのは今回が初めてということもあり、聖火リレーのニュースから目が離せません。
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