市庁前では今日、新政権スタート後、初めてとなる大規模デモがありました。広場を埋め尽くしたのは、全国各地から集まった約8,000人の大学生、そして市民。穏やかな初春の陽気とは対照的に、険しい表情をした若者たちの姿がそこにはありました。
赤い旗には「登録金(学費)を引下げろ!」。韓国では、この数年間に学費引上げ率が急上昇、昨年は国公立大で約10%、私立大では約6%にも達しました。お面の李大統領が語るように、今や大学は「お金がなければ通えない」そんな場所になってしまいました。
年間1千万ウォン(約百万円)に達する学費。学生はアルバイト、両親は財産を売ったりローンに頼ったりと、大金を賄うために皆必死。中には左の学生が掲げるように、学費自体が家の保証金を上回るケースまで。これでは勉強どころではありません。
学生たちは学費引下げだけでなく、金額の統一化や上限制、後払い制の導入なども政府に求めました。しかし、彼らが最も納得できないのは、大学側が学費をなぜ引上げるのか、その基準が不透明な点にあると言います。
大学卒業後、4年以内に就職できない人の割合が約10%にもなる今日の韓国。苦労して通う意味は一体どこにあるのでしょう。若者たちのこうした現状を見つめる、外国人の姿。脳裏には今、どんな思いがよぎっているのでしょうか?
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