鍾路(チョンノ)から麻浦(マポ)まで約13kmにわたる、漢江(ハンガン)最長の支流「弘済川(ホンジェチョン)」。鍾路区は工業用水などで汚染された鍾路区間4.86kmを、自然あふれる本来の姿に復元する「第2の清渓川」事業を展開中です。明日22日の「世界水の日」に際し、今日は清掃イベントが行われました。
軍手をはめ、金バサミとゴミ袋を手に、川に投げ捨てられたゴミや落ち葉などを拾います。川の水からは鼻をつくような悪臭が漂う中、地域住民をはじめ多くの人が清掃活動に参加しました。
川の中にゴロゴロしている大きな石も撤去。「エッセ、エッセ」と力を合わせて何個も運び出します。川底を生かし、できる限り自然のままの状態を残すのが、弘済川復元事業の最も大きな特徴だとか。
こちらは浄化作用のあるEM(有用微生物群)菌の発酵液を川に投入している様子。酵母菌や乳酸菌など人間に有益な約80種の微生物を培養して作られる発酵液は、脱臭やヘドロの分解など水質改善に抜群の効果があるそうですよ。
朝鮮時代には水量も豊富で、多くの人々が美しい川辺の景色を楽しんでいたといわれる弘済川。高度成長に突入する70年代以前までも、ザリガニやメダカがたくさん泳ぐ水のきれいな川として親しまれていたそう。そんなかつての弘済川をよみがえらせるプロジェクトは、2010年完了予定です。
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