韓国では旧暦1月15日(今年は2月21日)にテボルムという無病息災を願う風習があります。テボルムが近くなると市場には落花生、クルミ、栗、松の実などが並びます。これらを食べると一年間でき物や腫れ物ができないと言われているんです。
テボルムに食べる代表的なものは五穀飯(オゴッパッ)です。地域により入れるものは変わりますが、うるち米、豆、小豆、もち米、あわなどを混ぜてご飯を炊きます。全ての穀物が熟し、豊作になることを祈願する意味でこのような五穀飯を食べるようになったそうです。
テボルムの日には「ヂブルノリ(ひものついた空き缶に炭を入れて、火をつけてぐるぐる回す)」といった、火を使った遊びも多く行われます。これは火を使って悪いものを追い払い、豊作を祈るものなんです。
凧揚げもテボルムに行われる伝統的な遊びです。一年の災難を飛ばしてしまうという意味で、空高く凧を飛ばしたあと糸を切ってしまうのです。こうしてテボルムの日には、一年の豊作と幸運を祈願する行事が各地で行われるのです。
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