2008年2月10日、火災という不幸に見舞われ崩壊してしまった韓国国宝第一号の崇礼門(南大門)。1398年に城郭の正門として建立され、600年以上の歴史を刻んできました。 こちらは広場ができる前の崇礼門の風景。車道の中央に孤島のように建っていた姿もまた印象的でした。
城郭が取り壊され道路になって以来、長い間立ち入りを禁止されていましたが、2005年5月に崇礼門広場が作られ、崇礼門をそれまでよりも身近に感じることが出来るようになりました。ソウル市民の憩いの場としても親しまれました。
2006年3月には崇礼門の中央通路である「虹霓門(ホンイェムン)」が99年ぶりに一般開放されました。色鮮やかな龍の壁画を見るため、毎日たくさんの人々が訪れました。
崇礼門の名物と言えばこれ!朝鮮時代の都城の城郭を守る軍礼儀式である「把守(パス)儀式」の再現。崇礼門の警備をしつつ、観光客たちの目を楽しませていました。
崇礼門には1つ秘密がありました。それは通常、城門の扁額(へんがく、門に掲げられた額)は横書きなのに対し、「崇礼門」という文字は縦書きにされたのです。これは「門から火の気が入ってくる」ことを防ぐため、風水学に基づき縦に長く書かれたと言われています。
韓国人だけでなく外国人観光客にも愛されてきた崇礼門。復元には2~3年の歳月と約200億ウォン(約22億円)の予算を要すとも言われています。また昔のような国宝第一号としての美しい姿を、1日も早く見られることを願うばかりですね。
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