乾清宮、98年ぶり復元

すっかり秋色に染まった景色が美しい景福宮(キョンボックン)。
有名な香遠亭(ヒャンウォンジョン)の奥に、それまで見なかった建物ができたようですが･･･

それはこの乾清宮(コンチョングン)。1895年、明成皇后(閔妃)が日本人の刺客により殺害された現場だったのですが、約100年ぶりに復元され、試験公開が始まりました。

３年の工事期間を経て忠実に復元された美しい乾清宮。この奥には、明成皇后が殺害されたと言われる「玉壷楼(オクホル)」があります。

王の書斎や客間として使われた「長安堂(チャンアンダン)」の内部。当時最も格式ある建物だっただけあって、厳粛な気持ちになってきます。

その長安堂を通って、王妃の寝所であった坤寧合(コンニョンハプ)へ。鮮やかな屏風を背に、今にも王妃が現れそうな気がしてきます。

主人を失くした悲しき「乾清宮」。あらためて日韓の近代史について考えさせられます。
現在は韓国人向けの試験公開中で、観光客への開放はまだ検討中とのこと。興味のある方は外観だけでも見学してみましょう。