韓国の中央銀行「韓国銀行」は、年々増え続ける硬貨製造のコストを削減するため、4月20日から「硬貨のない社会」のテスト事業を実施しました。現金支払い時に受け取るお釣りを、プリペイドカードや携帯電話で受け取ることができるサービスです。
テスト事業に参加したのは、コンビニ「CU」、「セブンイレブン」、「emart 24(旧with me)」や、大型マート「emart(イーマート)」、「ロッテマート」など。約2万3千店以上の加盟店舗で導入されました。
方法は簡単で、現金で支払った後にプリペイド式交通カード「T-money」や「キャッシュビー」、モバイルメンバーシップ「SSGマネー」「Lポイント」を提示してお釣りを加算してもらうだけ。そのお金は、電子マネーとして使えます。ただし、テスト期間中のためまだ認知度が低く、スマートなサービスにはもう少し時間がかかりそう。
5月からは、薬局など更なる事業拡大が予定され、2020年には完全な「硬貨のない社会」が実現する見通しとのこと。韓国伝統市場など現金でのやり取りが多いお店からは懸念の声もありますが、消費者にとっては小銭を持ち歩く負担を減らしてくれる便利なサービス。今後の動きに注目です。
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