ここは梨泰院(イテウォン)近くにある戦争記念館。本日2007年6月25日は南北分断を引き起こした韓国戦争(日本では朝鮮戦争)から57年目の日です。韓国ではこの日を6.25(ユギオ)と呼びます。
当時悲しい南北のイデオロギー対立に巻き込まれた人々へ、感謝と追悼の意を込めた行事が開かれました。 当時の様子を撮影した写真を見て、お年を召した方々も幼い頃に刻まれた辛い記憶がよみがえって来ます。
飽食の時代に生まれた子供たちがうれしそうに手に取っているのは麦だけで作った質素なお餅。右側はおむすびです。 当時飢えをしのぐのに、人々がいつも食べていた常食だったそうです。
民族の対立のために死んでいった兵士たちへ追悼の意をこめた儀式として、テコンドーの模範演技なども行われました。
「兵隊さん、57年前の辛い記憶は忘れません」当時戦死していった人々に、子供たちがメッセージを書き込みます。
ニュースによれば、韓国の小学生20%が「韓国戦争は日本が起こした戦争」と間違った認識をしているそうです。風化していく戦争の記憶を、忘れずに後世に伝えていかなければならないのは、日本も韓国も同じですね。あれから57年、統一はいつ実現されるのでしょうか?
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