今日は韓国の大学修学能力試験、通称「修能(スヌン)」。日本でいう大学入試センター試験にあたり、約60万人の高校3年生が試験に挑みます。「修能冷え(スヌンチュウィ)」という言葉があるほど、毎年冷え込む修能当日ですが、今年は零度を下回ることはなく、例年より暖かい朝を迎えました。
周辺の幹線道路では交通規制が行なわれていました。公共交通機関は朝の本数を増便、一部企業では出勤時間を10時に変更するなどの処置もとられたそう。大学進学率がOECD加盟国中1位、超学歴社会といわれる韓国ならでは。
毎年おなじみとなっているのが、遅刻しそうになった受験生を警察官がパトカーで送り届ける光景。警察官がいざという時に備え、会場周辺で待機します。一般市民が自家用車で送り届けることもあり、社会全体が一丸となって受験生をサポートしていることがわかります。
受験生の戦いの場となる試験会場前では、後輩たちによる応援合戦が繰り広げられていました。手作りのプラカードを掲げ、太鼓で音頭をとりながら先輩にエールを送る試験開始前のこの光景も、修能の名物となっています。
切実な表情で我が子の健闘を祈る親たち。試験が終わる夕方6時まで、お寺や教会などでお祈りする親も少なくありません。
明日以降、山場を乗り切った受験生たちは解放感に満ち溢れることでしょう。同時に今日の高校2年生は明日の受験生となり、1年後の修能にむけ本格的な準備を始めます。頑張れ受験生!
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