祝祭的色彩と悲劇的モノクロの間で

５月20日の｢燃灯祝祭」に向けて少しずつ準備が進む曹渓寺(チョゲサ)。
鮮明な色彩の提灯が祝祭ムードをかき立てるが・・・

すぐ隣には対照的に並ぶ地味な提灯の行列。白と黒の配色が不吉な｢喪｣をイメージさせる。
近づいてみると・・・

先日の米バージニア銃乱射事件33人の死亡者のための霊魂灯だった。
短冊に書かれた犠牲者”33”人の中には加害者の名前まで。
釈迦無二のための祝祭的彩りと、悲劇による死者を弔うモノクロのコントラストが妙に痛々しい。

この｢霊魂灯｣には、｢極楽往生｣の願いが込められているという。
韓国でも犯人が韓国籍であったことから事件後様々な余波を及ぼしている。
亡くなられた方々の冥福を祈りたい。