首相内定の鄭雲燦氏「世宗市は行政面で非効率的」

【ソウル２１日聯合ニュース】次期首相に内定している鄭雲燦（チョン・ウンチャン）氏は２１日の国会人事聴聞会で、行政中心複合都市の世宗特別自治市（世宗市）への政府機関移転問題と関連し、「国全体で見ると行政面で非効率的」だと述べた。民主党議員の質問に答えたもの。
　鄭氏は、「立派な回答はまだ見つけられなかったが、もう少し自足都市を築く努力をすれば良いと思う」と述べ、世宗市を自足機能を備えた都市にするため最善を尽くすと強調した。

　非効率の度合いを尋ねるハンナラ党議員の質問には、行政機関が２カ所に分かれ、さまざまな会合の際に大勢が移動することになり効率が悪く、書類のやり取りも増えると答えた。また、混乱が多く効率の悪い例として、行政機関がボンとベルリンに分かれているドイツを挙げた。

　この日の人事聴聞会では、鄭氏の首相としての道徳性と資質の検証に焦点が当てられた。２２日までの聴聞会で、与野党は主要政策課題・懸案に対する見解を問うほか、偽装転入、兵役忌避、脱税、論文重複記載など主な疑惑も追及する。