＜取材日記＞白旗揚げた「学習塾深夜授業案」…１

１８日午後２時３０分のソウル市議会・本会議場。ソウル市議会・朴柱雄（パク・ジュウン）議長が「学習塾深夜授業案の白紙化」を知らせた。

現在午後１０時に制限している学習塾・予備校の営業時間を自主化するという内容の条例案をめぐって繰り広げられた騒ぎが一段落する瞬間だった。会議場にいたソウル市議員ら８９人（全体議員数は１０５人）の表情が固くなった。規制を撤廃するとして「学習塾の深夜授業許可」を進めたが、世論の反対にぶつかり、水の泡となったことへのむなしさもあるようだった。

Ａ議員は「教育自主化を口実に、学習塾・予備校だけ儲けさせている」、「塾・予備校をコンビニエンスストアにするつもりか」というなどの非難に耐えられなかったと話す。半面、１２日に、問題の条例案を可決させた市議会・教育文化常任委委員会の鄭淵熙（チョン・ヨニ）委員長は「徹夜で勉強して死んだ学生はいない」とし、依然として深夜授業の許可を求めた。

Ｂ議員は「塾や予備校の営業が午後１０時までに制限されていて、学生や保護者が法律を違反する事態になるのを改善するためのものだった」と語った。「ひとまず、世論のバッシングから避けてみよう」とする議員が依然としているのだ。