<酔中トーク> ?パク・ヨンハ「‘オンエア’は破格的な内容」

パク・ヨンハ（３１）が帰ってきた。 ０４年に主な活動舞台を日本に移して以来４年ぶりだ。「冬のソナタ」のＮＨＫ放送後、大韓海峡を渡ったパク・ヨンハは、韓流に乗ってオリコンチャートを席巻する韓国の俳優出身歌手として名声を博した。

４年間にわたり日本をベースキャンプにしていたと考えられていたが、実際には日本公演の日程がある場合を除き、ほとんどソウル金湖洞（クムホドン）の自宅にいたという。‘日本の殺人的な物価のため’と大げさに話すが、それには訳があった。 ‘信用不良者’になった父の借金を返済するために流したパク・ヨンハの７年間の涙の歳月を追ってみる。

パク・ヨンハは約束場所のソウル清潭洞（チョンダムドン）の店に所属事務所のユン・ヨン代表と一緒に到着していた。 最後に見たドラマ「ラビングユー（Ｌｏｖｉｎｇ　Ｙｏｕ）」当時より少しやせていて、表情は明るかった。 パク・ヨンハは‘チャムイスル’焼酎とサラダ、ヒラメの刺し身、焼いた蔓人参を注文し、「今日は少し焼酎を飲むぞ」と言いながら最初の一杯に口をつけた。

世間に名前が知られるきっかけとなったドラマ「ずっと会いたい」と「冬のソナタ」がＭＢＣ（文化放送）・ＫＢＳ（韓国放送公社）の代表作だったとすれば、パク・ヨンハのカムバック舞台はＳＢＳ（ソウル放送）。 「恋人」シリーズで有名な作家キム・ウンスク氏とシン・ウチョル監督が意気投合したドラマ「オンエア」で、２月最終週から放送される。

性格が良くない女優（キム・ハヌル）と彼女を主演に起用したドラマプロデューサー（パク・ヨンハ）、マネジャー（イ・ボムス）と作家（ソン・ユナ）の話で、写実的な台詞と描写のため、すでに放送関係者の間で話題になっている。

プロデューサーの頬を叩く気性の激しい女優、美容室であいさつをしない後輩を叱る先輩など、汝矣島（ヨウィド）で伝説のように伝えられている話が毎回含まれ、俳優とマネジャーの間では、台本が出てくる度に「今度は誰の話かな」という言葉が飛び交う。 パク・ヨンハはソウル法大出身の冷笑的なプロデューサーとして出演する。

−−「冬のソナタ」でもラジオプロデューサー役だった。プロデューサーと深い縁があるようだ。

「偶然そうなった。 だが『冬のソナタ』のサンヒョクは職業がそう設定されていただけで、細かい職業の描写はなかったが、今回はその世界が細かく描かれているので、台本を見る度に内心はっとするときがある。

例えば自分の台詞の中に‘その俳優は台詞が３行以上になるとすぐにつまずくのに、いつもＣＭのスケジュールを空けてくれと要求してくる’という言葉が出てくる。 作家として登場するソン・ユナ先輩と‘これは僕たちを緊張させるために作られた台詞ではないか’と話している」


−−復帰作としては破格的な内容だが。

「あまりにもリアルな内容が多く、放送が始まればすぐに話題になりそうだ。 しかしこうした話題性のために『オンエア』を選んだのではない。 『パリの恋人』『プラハの恋人』の２人のコンビを信じたからだ」

−−率直に言って日本を狙って出演したのでは。

「全くそうではない。 韓流は以前とは違う。 日本では当分ドラマで反響を呼ぶのは簡単でないと思う。 仮に日本を念頭に置いたとすれば、恋愛ドラマなどを選んでいたはずでしょう。 ５年ぶりのドラマ復帰なのにそういう姿は見せたくない」（笑い）

−−出演俳優との呼吸は。

「大学（中央大演劇映画科）同窓のイ・ボムス先輩とは以前から単幕劇でも会ったりしているので親しい。ソン・ユナ、キム・ハヌルさんは全体リーディングの時に初めて会った。 これまでまだ会食はなかったが、日本料理店で一緒に夕食をとりながら‘頑張りましょう’と言って焼酎で乾杯をした」

−−女優とは主にどのように親しくなるタイプか。

「ソン・ユナ先輩とは呼び方を確認し合ったが、年齢が一歳年下のキム・ハヌルさんとはお互い敬語を使っている。 一歳年上の自分が気軽にリ―ドすべきだが…。 自分には人に接近していく要領が不足しているようだ」（笑い）

日刊スポーツ（ＩＳ）