プロ野球新球団設立するＮＣソフト、監督に大物候補

【ソウル９日聯合ニュース】慶尚南道・昌原を本拠地に韓国プロ野球第９の球団設立を進めるＮＣソフトが、来年からの２軍リーグ参加、早ければ２０１３年の１軍リーグ入りを目指し、選手とフロント構想に着手した。

　同社対外協力広報担当のイ・ジェソン常務は９日、新規球団加入の手続きは残っているが、選手団とフロントの構成案を外部コンサルタントに依頼しており、結果が出次第、昌原市と協議し、ゼネラルマネジャーと監督を選任すると明らかにした。来月中に正式に第９の球団として承認を受ければ、まず球団運営の責務を負うゼネラルマネジャーを決定する。次いで初代監督をはじめとするコーチ陣の人選、選手の確保に入る。

　新球団オーナーには同社創業主の金沢辰（キム・テクジン）社長が就任する。

　ことしの２軍リーグは４月５日に開幕するため、現実的に参加不可能だが、来季に備え、９月のドラフト会議では２人の選手を指名し、８球団からプロテクト（優先保有）を外れた１選手ずつを迎える。このため、初代監督選びを遅らせることはできない。指導能力とチームを束ねる和合のリーダーシップを兼ね備える人物を迎えたい考えで、外国人も念頭に置いている。

　監督候補には、元ハンファ・イーグルス監督で、ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）第１、２回大会続けて韓国代表監督を務めた金寅植（キム・インシク）氏、現役時代は「国宝級投手」と呼ばれ、日本の中日ドラゴンズでもプレー、監督としては６年にわたりサムスンライオンズを指導し２度のリーグ優勝に導いた宣銅烈（ソン・ドンヨル）氏のほか、元ロッテ・ジャイアンツ監督の楊相ムン（ヤン・サンムン）氏、ジェリー・ロイスター氏らの名が挙がっている。

　ＮＣソフトはオンライン・モバイルゲームメーカー。昨年１２月に新球団設立の意向を示し、韓国野球委員会（ＫＢＯ）に今年１月に申請書を提出した。ＫＢＯは新球団の設立を承認した後、ＮＣソフトが球団運営会社としての条件をすべて満たしていると判断し、先ごろ優先交渉権を与えた。