拉致船長から摘出の韓国海軍銃弾、跳弾の可能性

【釜山７日聯合ニュース】ソマリアの海賊に乗っ取られ清海部隊により救出された三湖海運所属の化学物質運搬船「三湖ジュエリー」の石海均　（ソク・ヘギュン）船長の体内から韓国海軍の銃弾１発が摘出されたことについて、韓国軍合同参謀本部は「ほかの場所に当たりはね返った跳弾の可能性が排除できない」との立場を示した。

　合同参謀本部は７日に公表した資料で、先月２７日の「三湖ジュエリー」救出作戦で、清海部隊の作戦要員が同船ブリッジに乗り込んだ当時、石船長はすでに海賊の銃撃を受け倒れていたと説明した。作戦チームは船に乗り込んだ後、海賊と交戦となり、近距離から正確な照準射撃を行い海賊７人を射殺している。

　この日午前、南海地方海洋警察庁は海賊事件の最終調査結果として、石船長の体内から摘出された銃弾４発のうち、１発は韓国海軍が使用する拳銃または短機関銃ＭＰ５、ＭＰ５サイレンサーのものと推定されると発表した。

　合同参謀本部は、この１発の銃弾について、交戦中に発生した跳弾の可能性は排除できないと指摘。そのうえで、さらなる確認が必要で、明確なことは国立科学捜査研究院の最終鑑識結果が出なければ分からないと述べた。同部関係者は、作戦要員は交戦中、近距離から照準射撃を行っており、誤って撃った銃弾ではなく跳弾とみられると話している。