金正恩氏描いた漫画出版、後継者内定のプロセスなど紹介

【ソウル１２日聯合ニュース】北朝鮮向け民間短波ラジオ「開かれた北韓放送」の河泰慶（ハ・テギョン）代表は１２日、金正日（キム・ジョンイル）総書記の三男で後継者の金正恩（キム・ジョンウン）氏を取り扱った漫画を出版した。

　後継者に内定したプロセスや幼いときから最近までの活動内容を、複数の情報筋から入手した情報に基づいて描いている。


　特に、金総書記の料理人だった藤本健二氏の証言を引用し、金正恩氏が８歳だった１９９１年に金総書記の指示で、祖父・故金日成（キム・イルソン）主席の抗日闘争活動舞台だったとされる中国の吉林市などを訪れたと紹介した。訪中には、朝鮮労働党の金容淳（キム・ヨンスン）対外情報調査部長（当時）と藤本氏が同行したという。

　また、２００７年１月に金総書記や金総書記の妹・金敬姫（キム・ギョンヒ）氏、その夫の張成沢（チャン・ソンテク）国防委員会副委員長ら少数が出席した側近の集まりで、金正恩氏が後継者に内定したと紹介した。

　漫画は、２００９年末に実施されたデノミネーション（通貨呼称単位の変更）や２００９年７月７日にあった韓国主要機関のホームページへの分散サービス妨害攻撃（ＤＤｏＳ攻撃）も、金正恩氏が手がけたものだと紹介している。