日本人女性の行方不明事件、民間企業が懸賞金

【ソウル３日聯合ニュース】結婚情報会社のソンウは３日、韓国を１人で旅行し、昨年１月に江原道江陵市で行方不明となった神奈川県の日本人女性、棚橋えり子さん（当時５８歳）の行方について、決定的な手がかりを提供した人に懸賞金１０００万ウォン（約７２万円）を支払うと明らかにした。

　ソンウは生死の確認も取れていない棚橋さんが見つかるまで、会社や警察を通じ有力な情報を受け付け、行方が確認され次第、懸賞金を払う計画だ。

　韓流スター、リュ・シウォンさんの熱烈なファンという棚橋さんは、２００９年１２月２８日に韓国を訪れ、ソウル市江南区のホテルに宿泊した。昨年１月１日にドラマ「冬のソナタ」のロケ地として有名な江原道春川市に向かい、同日午後、同道の江陵市で食事している姿が目撃されたのを最後に、足取りが途絶えた。

　棚橋さんの家族や在韓日本大使館、警察などが江陵市一帯を中心に行方を捜索したが、いまだに有力な手がかりは見つかっていない。

　ソンウの李雄鎮（イ・ウンジン）代表は「韓国が好きな女性が行方不明になったのに、手をこまねいているのは道理に合わない。母親を探してほしいという娘さんの涙を見てばかりはいられず、微力ながら役に立ちたい」と話した。