韓国現役将校が中国で逮捕、「スパイ容疑」１年拘禁

【ソウル２８日聯合ニュース】対北朝鮮情報を収集するため中国に滞在していた韓国の現役将校が中国公安当局に逮捕され、１年以上拘禁されていたことが分かった。

　韓国軍関係者が２８日に明らかにしたところによると、北朝鮮の核とミサイルに関する情報収集を担当していた韓国軍少領（少佐）が昨年７月１０日ごろ中国・瀋陽で同国安全部要員に逮捕され、裁判で懲役３年を言い渡された。

　中国公安当局は、韓国軍情報機関所属の同少領が中国軍将校と接触し、北朝鮮関連の軍事機密を入手しようとしたとの理由で、スパイ罪を適用したと伝えられた。当時は北朝鮮が長距離ロケットを打ち上げ、２回目の核実験を行うなど、緊張が高まっていた。

　これを受け韓国政府は、両国間の外交慣例として強制送還の形での速やかな釈放を求めたが、中国政府はこれを拒否し、裁判に付託したとされる。少領は中国で１年以上服役し、９月末に韓国に帰国したという。

　この件について、国防部は事実関係の確認を拒否している。