現代自蔚山工場が生産再開、労組スト続くなか

【蔚山６日聯合ニュース】現代自動車は６日午前、蔚山第１工場の生産を再開した。同工場では非正規雇用の労働者組合（社内下請労組）が正規雇用転換を求め、２２日間にわたり違法な座り込みストライキを続けている。
　会社側は、このストによる生産被害が急増しており、これ以上の被害を防ぐためにも生産ラインの稼動が急がれると明らかにした。これまでに車両２万３９３７台が生産できず、２７０４億ウォン（約１９７億６０００万円）の売上損失が発生したという。蔚山第１工場では新型「アクセント」「クリック」「ベルナ」を生産しているが、いずれも販売支障は深刻で、なかでも発売とほぼ同時に生産がストップし販売できずにいる新型「アクセント」の生産が急務の状況だ。同日からの生産再開で、正常稼動時の５０％ほどの生産が確保できる見通し。
　蔚山第１工場では先月１５日から、非正規雇用の組合員５００人余り（労組主張）が工場と工場を結ぶコンベヤーや倉庫で座り込みストを行っている。会社側は、週末に設備改造工事を行い、座り込みの現場をう回する形で生産を再開した。正規雇用労組の代議員会も生産再開に合意したと伝えられる。