韓国入りした脱北者、累計で２万人を突破

【ソウル１５日聯合ニュース】統一部は１５日、北朝鮮を脱出し韓国入りした北朝鮮離脱住民（脱北者）が１１日に２万人を突破し、同日現在、２万５０人余りに達していると明らかにした。１９４８年の韓国政府樹立以降、軍事境界線や海上を通じ韓国入りしたケース、中国など第三国を経て韓国入りしたケースなど、すべてを合わせた数だ。
　韓国入りした脱北者は、１９９９年に１０００人を超え、２００７年には１万人を記録。それから３年で、２万人を突破した。

　年度別でみると、２０００年の３００人余りから、２００２年に１０００人、２００６年に２０００人をそれぞれ超え、昨年初めて過去最多の２９２７人を記録した。ことしは先月１０日現在で１９７９人が入国しており、急激だった増勢はやや落ち着いている状況だ。

　統一部は、９月末に脱北者支援財団を設立するなど、新たな脱北者定着支援体系を構築していると説明し、今後も引き続き、脱北者の安定的な社会定着に向け努力していくと述べた。

　脱北者２万人時代を記念し、統一部の玄仁沢（ヒョン・インテク）長官は同日午前、脱北した青少年のフリースクール、ソウル・南山洞の「黎明学校」を訪れ、生徒らを激励した。存命する脱北者のなかで最も早い時期に韓国入りした８６歳の男性（１９４９年入国）や、政府の脱北者保護第１号の男性（１９６２年入国）らも記念行事に参加した。