脱北者累計２万人超え間近、３人に１人は女性

【ソウル６日聯合ニュース】統一部が６日に明らかにしたところによると、１９５０年に初めて帰順者が出てから統計を始めた韓国内定住脱北者の数が、８月末現在、１万９５６９人に達した。毎月平均２００人ずつ増えていることから、早ければ今月末、遅くとも来月初めには２万人を超える見通しだ。

２０００年には３１２人に過ぎなかった年間脱北者数は、２００２年に初めて１０００人を超え、２００６年には２０００人を突破した。昨年は２９２７人まで急増し、１０年間でほぼ１０倍となった。また、１９９０年代には、当初は１０人にも満たなかったのが、１９９４年は５２人、１９９９人は１４８人と、大幅増加の兆しを見せていた。

女性脱北者の割合は、２０００年まで５割に満たなかったが、２００７～２００９年には平均７７％を超えている。これについて統一部関係者は、男性に比べ北朝鮮内で移動がしやすく、中国に入国後も、家政婦など生計手段が相対的に多いためだろうと説明した。

脱北の形も、初期には「単身」が多かったが、最近は家族を伴うケースが増え、４割に達している。家族がまず先に韓国入りしていたという脱北者も４割ほどになる。

ことし４月現在、１万８７４９人の脱北者を年代別に見ると、３０代が６０９６人（３２．５％）で最も多く、ついで２０代が５１３８人（２７．４％）、４０代が２８６０人（１５．２％）、１０代が２１９２人（１１．６％）と続く。

北朝鮮での職業は、無職が９２４９人（４９．３％）でほぼ半数を占め、労働者７２８３人（３８．８％）、サービス業が７１３人（３．８％）など。最終学歴は、高卒が１万３１６９人（７０．２％）、専門大（短期大学）卒が１６８８人（９．０％）、大卒が１４００人（７．４％）、小卒が１１５８人（６．１％）の順だった。