政府、今年コメ１００万トン買い上げへ

政府が今年の収穫が終わった直後、１００万トン以上の新米を買い上げることにした。 大量のコメが市場に出て価格が急落することを防ぐためだ。 この新米を保管するだけでも３５７０億ウォン（約２６０億円）かかる。 農林水産食品部は３１日、こうした内容の「収穫期コメ需給対策」を発表した。

対策によると、政府は今年、国民のコメ需要量（４２６万トン）を超過する供給量をすべて買い取ることにした。 コメ価格が暴落しないよう市場から隔離するということだ。 今年の予想収穫量（４７３万トン）と義務輸入量（３３万トン）を考慮すれば、超過供給量は８４万トンにのぼる。 これとは別に政府は公共備蓄目的で３４万トンを追加で買い取る予定で、最大で買い上げ量は１１４万トンに達する見込みだ。

農林水産食品部は米穀総合処理場（ＲＰＣ）などにも１兆２０００億ウォンの資金を支援し、コメを買い取らせる方針だ。 劉正福（ユ・ジョンボク）農林水産食品部長官は「農政責任者としてコメ価格の暴落を座視することはできない」と強調した。

この日の発表で対北朝鮮支援や飼料用として使用する案は除外された。 在庫米１４９万トンのうち政府備蓄分１００万トンを除いた４９万トンは来年までに緊急処分することにした。 政府備蓄分１００万トンに今年買い上げる１１４万トンを加えると、保管費用は６６９８億ウォンにのぼると予想される。