デンマーク女王、初来韓「韓国ＩＴ技術に関心」

「優れた人的資源を持つデンマークと韓国が、経済分野で協力関係を深めることを希望している」。デンマーク女王・マルグレーテ２世（６７）は８～１０日、国賓として韓国を訪れる前に、デンマークで中央（チュンアン）日報を含む韓国メディアとのインタビューに臨んだ。マルグレーテ女王は「小さいが強い両国が、国際社会で良き協力者になれるだろう」とした。

女王は、公式日程を２日後に控えた６日に韓国入りし、７日には京畿道利川（キョンギド・イチョン）を訪問、陶磁器の村を視察した。訪韓期間中には、安東・河回（アンドン・ハフェ）村、蔚山・現代（ウルサン・ヒョンデ）重工業を訪問する予定だ。次は一問一答の内容をまとめたもの。

−１９５９年の国交正常化以降初めての訪問だ。訪問の目的は？

「長く良い関係を維持してきた両国が、さらに深い協力関係へ進むよう支えたい。とりわけ、訪韓を契機に経済分野でも新しい協力関係が作られることを望んでいる。今回の訪問には、経済関連省庁・貿易協会の関係者と大手企業の代表ら約３０人が同行する」。

−どの分野で経済協力のシナジー（相乗効果）を高められるだろうか。

「情報技術（ＩＴ）の分野で世界最高を誇る両国は、互いにプラスになるだろう。造船など諸分野で協力関係が可能だと思っている」。

−デンマークは小さな国だが、１人当たりの国民所得が５万ドルの富国だ。秘けつは何か。

「原動力は立派な人的資源。国家レベルからも全力をあげている。デンマークは欧州の中では、国家予算のうち教育投資の割合が最も高い国だ」。

−デンマークでは王室の人気が高く、支持度が８０％を上回る。秘けつは何か。

「王室と国民の間に壁がない点が理由だろう」。（女王は孫を私立の代わりに公立幼稚園に通わせるなど、国民と共にする努力を続けており、王室は予算の内訳詳細を公開している）

◇マルグレーテ２世＝１９７２年１月１４日に即位したデンマーク初の女王。英ケンブリッジ大とフランス・ソルボンヌ大などで修学。６９年にフランス出身のヘンリク殿下と結婚し、２人の王子をもうけている。

田珍培（チョン・ジンベ）特派員